設置趣意書、目的、活動内容Purpose Activities

設置趣意書

戦後の我が国に於ては国土の実状から見ても、社会・経済の構造からみても、国土の開発は緊急必至の要請であって、国民のこれに対する期待も極めて大きい。而して開発に遺憾なき成果あらしめんがためには、その計画の樹立に於いてもまたその実施にあたっても、確乎たる科学的基礎に立つものでなくてはならない。

かくして真摯、冷静なる研究成果をあげてこれに貢献することこそ、我国現下の学界に科せられた大きな責務であるといわなくてはならない。特に本学は北海道に所在し、北海道の開発に深き関係を有するものであって開発の研究は本学本来の重要な使命の一つである。

ここに於て本学は開学の当時既に「開発政策」講座を設けて開発の研究を進めてきたのであるが、此度更に開発研究所を特設してその研究範囲を広め且つ研究度を深くし、開発に関する諸問題に就きたえず研究調査を行い、その成果を通して学界に貢献すると共に本道の開発事業は勿論、広く我国社会、経済の発展のために寄与することを期待するものである。

目的・特色

本研究所は昭和32年、上原轍三郎初代学長(兼開発研究所長)によって設立された。その目的は、北海道の開発を中心に地域の歴史・経済・政治・社会・文化・技術などに関する基礎的・応用的諸研究を行い、広く社会・経済の発展に寄与することをめざしています。

研究スタッフは、本学の経済学部・経営学部・法学部・人文学部及び工学部の教員からなる130名以上と学外の研究者で構成されているため専門領域の枠を超えた学際的ネットワークの構築が容易なことが特色です。

また近年における情報化や環境問題にも配慮し、海外の大学・研究機関との連携をはかり、北海道開発に関する学術交流の場としての機能を果たしています。

※開発研究所の歩みやこれまでの研究活動などについては、こちらの開発研究所六十年史をご覧ください。
開発研究所六十年史

活動内容

1.調査研究活動
総合研究、個別研究による調査研究の実施
2.図書資料の収集・整理
開発に関する文献資料の収集、整理
3.機関誌、その他資料の編集・発行
研究の成果を「開発論集」、多様な活動とその成果を「ニュースレター」に掲載
4.他の研究機関との連携
国内外の研究機関・研究者との学術交流や共同研究の実施
5.講演会、研究会の開催
道内市町村での開発特別講座、市民を対象とした講演会・シンポジウム、専門研究者による研究会等の開催
6.その他
所蔵資料の閲覧・貸出、全国の図書館等と連動したレファレンスサービスの実施