少子高齢・人口減少社会を迎え、多くの人々が集まって暮らす団地には、新たな可能性が秘められていると考えられ、昨今、注目を集めています。UR都市機構(UR)と学校法人北海学園は、道内初となる連携協定を締結しました。両者の密な協力体制のもと、開発研究所を窓口に、地域に貢献する様々な研究・実践活動が行われます。
その端緒として、UR澄川団地を対象とする取組みを始めています。団地にお住まいの方々から、居住実感や生活実態を伺う様々な調査を通じ、現状を正確に把握しつつ望ましい団地の在り方を検討・提案することが目標です。URの全面的バックアップのもと、学生は卒業研究のフィールドとして団地に訪れ、お住まいの方々と顔を合わせながら、若い力や発想を活かして研究に取組みます。机上ではなく現実に直接向き合う機会は、大変に貴重なものです。教員は知識と経験を活かし、学生とともに調査研究を進めて目標の達成を目指します。進捗や社会情勢の変化などに応じ、数年毎にテーマを見直し取組んでいきます。研究成果の如何によって、URの今後の取組みに反映され実現する可能性もあります。始まったばかりではありますが、既に学生のやる気や取組み姿勢には目をみはる様子が窺えます。