お知らせ最終更新日:2021.10.01
法学部池田真歩講師訳の書籍出版
法学部池田真歩講師訳のジョルダン・サンド『東京ヴァナキュラー―モニュメントなき都市の歴史と記憶』(新曜社)が、2021年9月に出版されました。
本書は、街頭デモや学生運動の時代が幕を下ろした1970年代以降の東京で、都市に対する「日常」性と「ローカル」性にこだわった働きかけがどう展開したのかを探った都市論です。「下町」ブームの火付け役ともいえる『地域雑誌 谷中・根津・千駄木』、「トマソン」探しを流行らせた路上観察学会、「庶民の暮らし」にフォーカスした長屋や団地の歴史展示といった、一見バラバラな動きに通底する、西洋のような歴史的モニュメントを欠く都市・東京の過去と現在に対するアプローチやジレンマが、日本の住まいや物質文化を研究してきた著者によってひもとかれています。