本学工学部 前田秀基教授共著の書籍出版News & Information

お知らせ最終更新日:2020.06.08
本学工学部 前田秀基教授共著の書籍出版

本学工学部 前田秀基教授共著の書籍が、2020年6月に出版されました。

「相対論と宇宙の事典」(朝倉書店)
古代から人類は「時間と空間は絶対的な概念であり、この宇宙はどこまでも静かに広がる不変の存在である」と信じてきましたが、この常識をアインシュタインは相対性理論(相対論)によって根底から覆しました。相対性理論によると、時間と空間は「時空」という単一の実体の二つの異なる側面であり、時空は重さを持つ物体によってゴム膜のように歪められます。その結果、何者も脱出できないほど極度に歪んだ時空領域であるブラックホールの存在や、宇宙が荒々しく変動する動的な存在であることが予言されます。これらの予言は相対性理論の誕生から現在までの100年あまりの間に観測によって確認され、科学技術が劇的に進歩した現代は「宇宙論の黄金時代」と呼ばれています。この事典ではさらなる発展と応用が強く期待される相対性理論について、理論と実験・観測の両面から重要項目約100を取り上げて紹介しています。各項目は専門外の方にもわかりやすい2~4頁の読み切り形式で、歴史的なトピックなどを扱ったコラムも充実しています。

【前田教授の担当箇所】
3章「ブラックホール」の3.5節「バーコフの定理」

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