3つのポリシー(文学研究科)Diploma, Curriculum and Admission Policy
of Graduate School of Literature

学位授与方針
(ディプロマ・ポリシー)

単位認定及び成績評価は大学院学則及び文学研究科規則に明確化されており、厳正に行われています。文学研究科の授業科目及び単位の履修方法については、大学院学則の定めによるほか、「文学研究科履修規程」及び「文学研究科長期履修の取扱いに関する内規」に明示しています。なお、修士(文学)及び博士(文学)の学位は、大学院学則の定めによる修了要件を満たしたものについて、文学研究科委員会の議を経て、大学院委員会で認証のうえ授与します。

日本文化専攻

修士課程においては、所定の単位を取得し、日本文化に関する深い知見をもとに作成する修士論文の審査に合格することが求められています。修士論文は、テーマに関する研究史を踏まえていること、論の展開が整合的になされていること、自己の独自な見解が示されていること、などの点が満たされていることが、合格及び学位授与の条件となります。

博士(後期)課程における博士論文は、修士課程の研究が深められていることや先行研究を凌駕する独創性などが求められ、それらの要件を満たしていることが修了及び学位授与の条件となります。

英米文化専攻

修士課程においては、所定の単位を取得し、英米文化に関する深い知見をもとに作成する修士論文の審査に合格することが求められています。修士論文は、テーマに関する研究史を踏まえていること、論の展開が整合的になされていること、自己の独自な見解が示されていること、などの点が満たされていることが、合格及び学位授与の条件となります。

博士(後期)課程における博士論文は、修士課程の研究が深められていることや先行研究を凌駕する独創性などが求められ、それらの要件を満たしていることが修了及び学位授与の条件となります。

教育課程編成方針
(カリキュラム・ポリシー)

文学研究科は両専攻とも「言語文化(文学と言語研究)」と「思想文化」、「歴史文化」、「環境文化」の四つの分野を広く視野に入れながら、新しい人文主義の可能性を探っています。

「言語文化」分野は大きく文学と言語研究に分かれます。文学は、文化と同様に人の営みのすべてと関連しています。人がコトバで考え、伝えようとする、すべての営為を取り上げ、その意味を探ります。言語研究では、日本語や英語の歴史や現代的展開、その応用としての言語教育について研究します。「思想文化」分野では、哲学・思想・宗教・芸術などの人文学的知を通じて、人間や文化について研究します。「歴史文化」分野では、史資料を読み解き、新しい歴史像を構築する営みを通し、自己(日本)と他者(世界)への認識を深めることを目指しています。「環境文化」分野では、人類学・考古学・地域研究・メディア論などのアプローチにより、人を育む自然環境、および人が作り出した人工環境の二つの環境と人間の「共生」について多角的に研究します。

日本文化専攻

日本文化専攻修士課程では、四つの分野の多様な視点から総合的に日本文化を理解することをめざしています。とくに、北海道にあって日本文化を学ぶためには、北海道の地域的特性を無視するわけにはいきません。そのために、アイヌの人々の文化と歴史、その他の北方地域や民族との関係やその歴史などの科目を開講しています。これにより、日本固有の文化について学ぶだけではなく、北海道をとりまく国際状況や文化の現状をふまえ、日本から世界への展望が可能となるはずです。

博士(後期)課程においては、修士課程の研究をさらに深めて独創的な学位論文を目指すべく、3年間にわたって系統的な指導・助言を受けられる科目構成や指導体制がとられています。

英米文化専攻

英米文化専攻修士課程では、文学研究科の教育理念である「新人文主義」を現代的視点から根底的に再構築するという形で展開されます。すなわち、「英米文化」の研究は、英国・米国だけでなく、ヨーロッパ・カナダ・ラテンアメリカ、場合によってはその他の地域をも射程のうちにとりこみ、文化論的考察をふまえながら進められることになります。

博士(後期)課程においては、修士課程の研究をさらに深めて独創的な学位論文を目指すべく、3年間にわたって系統的な指導・助言を受けられる科目構成や指導体制がとられています。

入学者受入方針
(アドミッション・ポリシー)

文学研究科では、北の大地を豊かな教育・研究の場として新しい人文学を創成し、世界へ発信することを目指しています。また、地域及び国際社会において、明日の教育を担いうる優れた人材の養成も使命としています。そのため、社会人特例・長期履修制度や留学生に対する奨学金制度を設けるなど、国の内外から広く入学者を受け入れる態勢を整えています。

日本文化専攻

日本文化専攻では、「言語文化(文学と言語研究)」と「思想文化」、「歴史文化」、「環境文化」の四つの分野が提起してきた課題から、日本文化について歴史的背景をふまえて理解し、明日の豊かな文化創造を主体的に担いうる人間の養成を目指しています。そのために、次のような学ぶ意欲のある人を求めています。

  • 大学院文学研究科で学ぶことに耐える学力・知力が充実している人。
  • 社会人として多様な経験を積み、自らの経験をふまえた課題を胸に、新しい学問の地平を切り拓き、自己の確立を目指す人。
  • 学部における勉学をふまえ、さらに自らの世界を切り拓き、自己の確立を目指す人。
  • 国語・地理歴史もしくは日本語教員として、言語・歴史・地域などの研究を自ら実践しうる能力を身につけようとする人。

英米文化専攻

複雑化した現代社会では、伝統的な思考では対処・解決できないような様々な問題が発生し、その対応には専門的な知識と視点が必要とされています。

英米文化専攻では、日本にとって欧米世界とは何かを問いかけ、この問いを主体的に読み直し、国際社会の中で自立しうる人間の養成を目指しています。そのために、次のような学ぶ意欲のある人を求めています。

  • 大学院文学研究科で学ぶことに耐える学力・知力が充実している人。
  • 社会人として多様な経験を積み、自らの経験をふまえた課題を胸に、新しい学問の地平を切り拓き、自己の確立を目指す人。
  • 学部における勉学をふまえ、さらに自らの世界を切り拓き、自己の確立を目指す人。
  • 英語もしくは地理歴史の教員として、言語・歴史・地域などの研究を自ら実践しうる能力を身につけようとする人。